THE W 2021の真相!オダウエダ優勝への賛否と審査員決断の理由
2021年12月13日に生放送された日本テレビ系『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』。過去最多となるエントリー数700組の頂点を決めるこの大会は、番組終了直後からSNS上で激しい賛否両論が巻き起こり、大会史上最大の波乱と語り継がれる歴史的一夜となりました。正統派コントで圧倒的な技術を見せつけた天才ピアニスト、映像演出を駆使した革新的ネタで観客を魅了したAマッソ、そして不条理とナンセンスを極限まで突き詰めたオダウエダによる三つ巴の最終決戦は、審査員の票が「3対2対2」に割れる大激戦へと発展しました。
なぜ、大衆的な知名度や分かりやすさで勝ると見られていた有力候補を抑え、オダウエダの狂気じみたコントが栄冠を勝ち取ったのでしょうか。審査員たちの葛藤と決断の背景、ネット空間に広がった戸惑いと熱狂の構造、そして2026年現在の彼女たちの目覚ましい活躍に至るまで、当時の取材記録と現場の熱量から徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:最終決戦はオダウエダ3票、Aマッソ2票、天才ピアニスト2票という「1票差」の歴史的大接戦で決着。
- 要点2:完成度重視の王道ネタに対し、審査員(田中卓志・哲夫・リンゴ)が「理屈を超えたバカバカしさと破壊力」を評価したことが勝敗の決定打に。
- 要点3:放送直後の大論争を経て、2026年現在では各組が独自の進化を遂げ、大会のステータスを大きく底上げした伝説の回として再評価されている。
【歴代最大の波乱】オダウエダ優勝をめぐる大論争と最終決戦の真実
第5回目を迎えた『THE W 2021』のクライマックスは、テレビの前の視聴者とお笑い関係者の息を呑む緊張感に包まれていました。最終決戦に残ったのは、緻密な人物描写と構成力でAブロックを圧倒した天才ピアニスト、プロジェクションマッピングを融合させた新次元の漫才で話題をさらったAマッソ、そして独自の世界観で異彩を放ち続けたオダウエダの3組です。
運命の最終投票。スタジオに表示された結果は、オダウエダ3票、Aマッソ2票、天才ピアニスト2票。わずか1票差でオダウエダの名前が呼ばれた瞬間、スタジオには歓声とともに一瞬の静寂と動揺が走りました。誰もが予想し得なかった結末に、優勝した植田紫帆と小田結希本人たちですら目を丸くして立ち尽くす姿が画面越しに生々しく映し出されたのです。
この結果を受け、Twitter(現X)のトレンドランキングは瞬く間に「オダウエダ」「Aマッソ」「審査基準」「天才ピアニスト」といった関連ワードで埋め尽くされました。「意味が分からなかったのになぜ勝てるのか」「技術的には他の2組が上だったはず」という厳しい批判の声が噴出する一方で、「久々に理屈抜きで腹を抱えて笑った」「予定調和を破壊するこれぞお笑い」と絶賛する声が激突。お笑い賞レースの歴史において、ここまで純粋な「笑いの定義」を巡って国民的な大論争が巻き起こった例は極めて稀でした。

【決勝順位結果と対戦データ】10組の激闘と大会ルール変更の全貌
2021年大会は、激戦を演出するために大会システムにも細やかなアップデートが施されていました。決勝進出者10組がA・Bの2ブロックに分かれ、1ネタ終えるごとに暫定勝者を決める勝ち残りノックアウト方式を採用。さらに各ブロックの熱戦に加えて視聴者のデータ放送投票を絡めるなど、緊迫感を持続させる工夫が凝らされていました。
出場者の顔ぶれを見ても、後にM-1グランプリでも旋風を巻き起こすヨネダ2000や、今やバラエティの顔となったヒコロヒー、前年の無念な辞退からリベンジを果たしたスパイクなど、錚々たる実力派が火花を散らしました。以下の表は、決勝戦の対戦構図および最終決戦の結果をまとめたデータです。
| ブロック・対戦カード | 対戦結果・勝者 | 主な見どころ・披露ネタの傾向 | 編集部の分析と評価 |
|---|---|---|---|
| Aブロック第1〜2戦 ヨネダ2000 vs TEAM BANANA / 茶々 | ヨネダ2000が連勝で暫定1位を維持 | ヨネダ特有のシュールなリズムと展開が強烈なインパクトを残す。 | トップバッターでありながら会場の空気を一変させ、大会のレベルを押し上げた。 |
| Aブロック最終局面 天才ピアニスト vs ヨネダ2000 / 女ガールズ | 天才ピアニストが勝ち抜け(最終決戦進出) | 深夜の惣菜屋を舞台にした完成度の極めて高い人間観察コント。 | 演技力・台本・伏線回収のすべてが完璧で、満場一致に近い強さを見せた。 |
| Bブロック激戦区 ヒコロヒー / スパイク / Aマッソ / 紅しょうが / オダウエダ | Aマッソ、オダウエダが最終ステージへ進出 | Aマッソの映像ギミック漫才、オダウエダのカニのストーカーコントが激突。 | 実力者揃いの「死のブロック」。革新性と不条理が火花を散らす展開となった。 |
| 最終決戦(3つ巴) 天才ピアニスト vs Aマッソ vs オダウエダ | オダウエダ 3票 (Aマッソ 2票 / 天才ピアニスト 2票) | オダウエダは「焼き鳥の旅路」というナンセンスを極めたコントを披露。 | 完成度か、芸術的革新か、純粋なバカバカしさか。審査員の価値観が真っ二つに割れた。 |
【審査基準と真相】審査員コメントから読み解くオダウエダ評価の理由
最終決戦で審査を担当したのは、田中卓志(アンガールズ)、哲夫(笑い飯)、ハイヒール・リンゴ、ヒロミ、久本雅美、駒場孝(ミルクボーイ)、友近の7名でした。各界を代表するお笑いのプロたちが下した決断の内訳は、まさに審査員個々の「お笑い観」を浮き彫りにするものでした。
天才ピアニストに投じた友近と駒場孝は、演技のディテールと構成の緻密さを高く評価しました。友近は演者としてのリアリティと技術の確かさを称え、M-1王者である駒場も台本の堅牢さと笑いの手数の多さを評価の軸に置きました。一方で、Aマッソに投じたヒロミと久本雅美は、プロジェクションマッピングを取り入れた新しい漫才の形、その知性とチャレンジ精神に強い賛辞を送りました。
その中でオダウエダに投票したのが、田中卓志、哲夫、リンゴの3名でした。田中は当時、テレビや各メディアの取材で語られた通り「頭で理解しようとしても追いつかないが、圧倒的なバカバカしさに体の底から笑わされてしまった」「理屈を全部なぎ倒すエネルギーがあった」という趣旨の告白を残しています。また、M-1でナンセンスと技術の極致を極めた哲夫も「一番くだらなくて、一番爆発していた」と評価。ベテランのリンゴも、予定調和を完全に拒絶したカオスな熱量を支持しました。
賞レースの審査において、「減点する要素がない完璧なネタ」を選ぶのか、それとも「荒削りであっても理性を吹き飛ばす爆発力」を選ぶのか。審査員7名の判断はまさにこの2つの価値基準の狭間で揺れ動き、結果として「バカバカしさの純度」に賭けた3票がオダウエダを王座へと押し上げたのです。

噂の真偽を徹底検証|ネットの反応と現場の熱量に生じた決定的なズレ
放送中からSNS上では「なぜオダウエダなのか」「出来レースではないか」といった根拠のない憶測や戸惑いの声が数多く飛び交いました。しかし、スタジオの現場観覧者や番組制作スタッフの証言を検証すると、茶の間とスタジオの間には「音響と空気感の決定的な乖離」が存在していたことが明らかになります。
お笑いの劇場やスタジオにおいて、不条理ネタやナンセンスコントは「何が起こるか分からない」という緊張感と合わさることで、異常な増幅作用を生み出します。オダウエダが披露したネタ(カニを偏愛する女、焼き鳥の串をめぐるナンセンスなドラマ)は、テレビ画面越しに冷静な視線で見ると「論理的な破綻」が目につきやすい側面がありました。しかし、生放送の密閉された空間においては、植田の凄まじい声量と怪演、小田の淡々とした不気味な佇まいが、審査員席と観覧席を強烈に揺さぶっていたのです。
当時のラジオ番組等で敗れた芸人たちが語った回想録を紐解いても、「現場でのオダウエダのウケ方は異常だった」「あの破壊力に対抗するのは至難の業だった」と証言されています。視聴者が求めた「納得感のあるストーリーや巧みな伏線回収」と、プロの舞台芸人たちが屈服した「理性を破壊する生の笑撃」。この2つのギャップこそが、ネット上の大炎上と論争を生み出した構造的要因でした。
【歴代優勝者一覧】THE Wがたどった進化の系譜とオダウエダの位置づけ
『THE W』という大会の歴史を俯瞰すると、2021年大会がどれほど特異で、かつ重要なターニングポイントであったかが明確になります。歴代の王者を時系列で振り返ってみましょう。
| 開催回(年) | 優勝者 | 芸風・ネタの特徴 | 大会に与えた影響 |
|---|---|---|---|
| 第1回(2017年) | ゆりやんレトリィバァ | 独創的なキャラクターピン芸 | 大会の立ち上げと知名度向上に大きく貢献。 |
| 第2回(2018年) | 阿佐ヶ谷姉妹 | 歌と日常を絡めた安心感のある漫才 | 大衆性と好感度の高さを証明した回。 |
| 第3回(2019年) | 3時のヒロイン | テンポ抜群の洋楽トリオコント | バラエティ即戦力としてのスター性を確立。 |
| 第4回(2020年) | 吉住 | 鋭利な心理描写と狂気の一人コント | 「ネタの質」を重視するコンテスト路線へ舵を切る契機に。 |
| 第5回(2021年) | オダウエダ | アヴァンギャルドな不条理ナンセンスコント | 「綺麗にまとまったネタ」を破壊し、賞レースの多様性を解放。 |
| 第6回(2022年) | 天才ピアニスト | 圧倒的な演技力と共感を呼ぶ正統派コント | 前年の雪辱を果たし、完全無欠の戴冠を成し遂げる。 |
吉住が切り拓いた「ディープな人間心理の描写」に続き、オダウエダの戴冠は「女性芸人=自虐や容姿いじり」という前時代的なステレオタイプを完全に過去のものへと葬り去りました。女性芸人が誰の顔色もうかがわず、自分たちが信じる最も過激で純粋な「狂気の笑い」を全国ネットのゴールデンタイムでぶつけ合える場となったこと。これこそが2021年大会の最大の功績でした。

【現在の活動状況】激闘を越えて各組が手にした確固たるキャリア
あの大波乱の夜から歳月が流れた現在、2021年大会のファイナリストたちはそれぞれのフィールドで目覚ましい大躍進を遂げています。
優勝直後は厳しい声に晒されることもあったオダウエダですが、彼女たちは一切芸風を曲げることなく、独自の世界観をさらに先鋭化させました。神保町よしもと漫才劇場やルミネtheよしもとでの主催ライブは軒並み即日完売を記録し、バラエティ番組では「予測不能な爆弾」として熱烈なカルト的人気を獲得。アンダーグラウンドのカリスマとメジャーの舞台を行き来する唯一無二のポジションを築き上げました。
惜しくも1票差に泣いた天才ピアニストは、翌2022年の第6回大会で見事にリベンジ優勝を達成。NHK上方漫才コンテスト優勝、上方漫才大賞新人賞など関西の名だたる賞を総なめにし、名実ともに上方お笑い界の若手トップランナーへと駆け上がりました。
同じく爪痕を残したAマッソも、単独ライブの演出や書籍の執筆、テレビ番組の企画などマルチな才能を爆発させ、カルチャーシーンの旗手として確固たるファン層を獲得しています。さらに、同大会で爪痕を残したヨネダ2000は翌年のM-1グランプリで決勝へ進出、ヒコロヒーは冠番組を多数抱える国民的人気タレントとなるなど、2021年のファイナリストたちは誰一人として失速することなく、現代のお笑い界を牽引する主役たちへと成長を遂げました。
【プロの結論】賞レースにおける「完成度」と「破壊衝動」の境界線
お笑いジャーナリズムおよび現代の大衆心理の観点から2021年大会を総括すると、あの審査結果は「制度化された賞レースに対する、現場審査員の無意識の反乱」であったと結論づけられます。
賞レースが洗練されればされるほど、ネタは「無駄のない構成」「伏線回収」「綺麗な着地」といった加点方式の採点基準に最適化されていきます。天才ピアニストとAマッソのネタは、その現代的な最適解の頂点に位置していました。しかし、お笑いという芸能の本質には、常に「理屈を根底からひっくり返す暴力的なバカバカしさ」が存在します。
アンガールズ田中や笑い飯哲夫といった審査員たちは、綺麗に設計された構造美の先にある「笑いの原初的な衝動」をオダウエダのネタの中に目撃したのです。万人受けする分かりやすさや安心感を求める視聴者にとってオダウエダのネタは戸惑いの対象となり得ますが、常識や予定調和を打ち破る痛快な刺激を求めるお笑いファンにとっては、これ以上ない極上のエンターテインメントとして輝き続けます。
【the w 2021】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:THE W 2021の最終決戦の投票結果はどうなっていた?
A1:審査員7名による投票の結果、オダウエダが3票(田中卓志、哲夫、ハイヒール・リンゴ)、Aマッソが2票(ヒロミ、久本雅美)、天才ピアニストが2票(駒場孝、友近)を獲得しました。わずか1票差でオダウエダが第5代女王に輝きました。
Q2:オダウエダが最終決戦で披露したネタはどんな内容だった?
A2:1本目は「カニのストーカー」、最終決戦の2本目は「焼き鳥の旅路(焼き鳥の串)」をテーマにしたシュールで不条理なコントでした。ストーリーの論理展開よりも、突拍子もない発想と演者の強烈なキャラクターで笑わせるナンセンスの極致と言えるネタでした。
Q3:なぜネット上でこれほど大きな賛否両論が起きた?
A3:Aマッソが映像漫才という高い技術と新機軸を見せ、天才ピアニストが誰もが納得する完璧な人間観察コントを披露したため、一般視聴者の間では「どちらかが勝つ」という空気がありました。その中で、論理的な意味が掴みにくいオダウエダのナンセンスコントが選ばれたことで、茶の間の納得感と現場審査員の感性との間に大きなギャップが生じたためです。
Q4:2021年大会に出場していた他の芸人はその後どうなった?
A4:天才ピアニストは翌2022年大会で優勝を果たし、ヨネダ2000は2022年のM-1グランプリで決勝進出を果たしました。ヒコロヒーは数多くのレギュラー番組を持つ人気タレントとなり、スパイクや紅しょうがも全国区の知名度を獲得するなど、極めて豊作の大会として現在も語られています。
まとめ:予定調和を壊したTHE W 2021の歴史的価値
『THE W 2021』は、単なる一過性の女性芸人コンテストの枠を超え、「笑いとは技術なのか、それとも衝動なのか」という深遠な問いをお笑い界全体に投げかけた伝説の大会でした。オダウエダの優勝をめぐって巻き起こった熱狂と反発の嵐は、お笑いが今なお人々の心を激しく揺さぶる生々しい文化であることを証明しました。
予定調和をかなぐり捨てた審査員たちの覚悟と、自らのスタイルを貫き通した芸人たちのプライド。あの日スタジオに満ちていた異様な緊張感と爆笑の記憶は、これからもお笑い賞レース史に刻まれる鮮烈なマイルストーンとして語り継がれていくはずです。 (出典: the w 2021(Yahoo!ニュース))